特に女性に多い便秘の症状。ご来院される方の中にも、便秘でお悩みの方が多くいらっしゃいます。ご来院された方の症状改善までの期間・施術内容・便秘がお身体にどのような悪影響を及ぼしているのか等便秘についてご説明いたします。
便秘の定義
便秘定義について日本内科学会は、
・3日以上排便がない状態
・排便はあるが、残便感がある(すっきりしない)
としています。
その他、色々な見方がありますが、ここでは上記の定義を基にご説明いたします。
・3日以上排便がない状態
・排便はあるが、残便感がある(すっきりしない)
としています。
その他、色々な見方がありますが、ここでは上記の定義を基にご説明いたします。
便秘で起こるお身体・お顔への悪影響
便秘になると、お身体への影響はもちろんお肌にも悪影響を及ぼします。
腸内の悪玉菌が増える。
便秘は、腸内にいらない物(便)が溜まっている状態です。腸内でいらない物(便)が長期間留まると、腸内で腐敗し、腸内環境が悪くなってしまいます。その結果、腸の悪玉菌が増えるという状態になります。悪玉菌が増え、腸内環境が崩れると、癌やアレルギー等の病気へのリスクが高くなります。
肌荒れが起こる。
腸内で便が腐敗すると、腐敗物質が作り出されます。これらは、全身を巡る血液によって、身体や顔に運ばれ、身体への影響だけでなく、お顔の肌荒れにも繋がります。
食欲がなくなる
便が腸内に溜まる事で、お腹が張り、胃も圧迫されます。そうすると、お腹が空かなくなり、また、食べても消化機能が上手く働かない為、胃の中に食べ物が残ってしまい、食欲が出ないという状態になります。
便秘の原因
便秘の原因には次の事が考えられます。
運動不足
運動不足になると、腸の動きが少なくなり、便秘に繋がります。また、腹筋力が低下すると、排出する力がなくなり、便を出しにくくなります。
水分不足
便に含まれる水分量は70~80%と言われています。便に含まれる水分量が低下すると便は硬くなり、排出しにくくなります。水分の摂取量を増やせば便秘が解消する
方も少なくありません。
方も少なくありません。
食生活の乱れ
食物繊維を取ると良いというのはご存知の方も多いと思います。
食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つがあります。水溶性食物繊維は便を柔らかくし、不溶性食物繊維は便の量を増やしてくれるものです。
また、ダイエットの為に炭水化物を摂取しない方もいらっしゃいますが、炭水化物にも食物繊維は含まれている為、適量を摂取する事をお勧めします。
食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つがあります。水溶性食物繊維は便を柔らかくし、不溶性食物繊維は便の量を増やしてくれるものです。
また、ダイエットの為に炭水化物を摂取しない方もいらっしゃいますが、炭水化物にも食物繊維は含まれている為、適量を摂取する事をお勧めします。
西洋医学的に考える便秘
西洋医学的に考える便秘は、3つに分類されます。
・弛緩性
高齢者に起こりやすく、腹筋力が低下して起こります。
また、腸の蠕動運動(腸の動き)が低下する事で起こります。
・直腸性
便意を抑制する習慣で起こります。
・痙攣性
過敏性腸症候群で起こります。(腸が緊張感し、上手く動かない)
・弛緩性
高齢者に起こりやすく、腹筋力が低下して起こります。
また、腸の蠕動運動(腸の動き)が低下する事で起こります。
・直腸性
便意を抑制する習慣で起こります。
・痙攣性
過敏性腸症候群で起こります。(腸が緊張感し、上手く動かない)
東洋医学的に見る便秘
東洋医学的な便秘は4つに分類されます。
・熱秘(ねっぴ):硬い乾燥性の便
特徴:顔が赤い、口が渇く
・気秘(きひ):お腹が張る、便の形が一定でない。
特徴:ため息を付きやすい。
・虚秘(きひ):糞便状。なかなか排便できない。排便時に疲労感がある。
特徴:息切れしやすい。顔に艶がない。めまいを伴う。
・冷秘(えいひ):便がゆるい
特徴:四肢・お腹が冷える。
・熱秘(ねっぴ):硬い乾燥性の便
特徴:顔が赤い、口が渇く
・気秘(きひ):お腹が張る、便の形が一定でない。
特徴:ため息を付きやすい。
・虚秘(きひ):糞便状。なかなか排便できない。排便時に疲労感がある。
特徴:息切れしやすい。顔に艶がない。めまいを伴う。
・冷秘(えいひ):便がゆるい
特徴:四肢・お腹が冷える。
便秘への施術方法と例
実際にブルースター治療院へご来院された方を例に施術内容をご説明いたします。
① 30代女性

施術前 ) お薬を飲んで便を排出している。
ご自身でお腹のマッサージを行っており、腸が動く感じはあるが、排便は見られないとのこと。肩凝りの訴えも有。
施術メニュー ) 鍼灸マッサージ
施術内容 ) 気秘による便秘だと考え、以下の施術を行う。
・気滞を除く施術(体質改善)
・便秘に関係する経穴(大腸兪:腰にある経穴)に刺鍼
施術後 ) 施術中から腸の動きが見られ、施術後には排便も見られた。
また、体質改善・局所施術により、肩凝りの改善を見られている。
引き続き、施術を行い、体質改善による便の排出の習慣化を目標としたい。
ご自身でお腹のマッサージを行っており、腸が動く感じはあるが、排便は見られないとのこと。肩凝りの訴えも有。
施術メニュー ) 鍼灸マッサージ
施術内容 ) 気秘による便秘だと考え、以下の施術を行う。
・気滞を除く施術(体質改善)
・便秘に関係する経穴(大腸兪:腰にある経穴)に刺鍼
施術後 ) 施術中から腸の動きが見られ、施術後には排便も見られた。
また、体質改善・局所施術により、肩凝りの改善を見られている。
引き続き、施術を行い、体質改善による便の排出の習慣化を目標としたい。
➁ 50代女性

施術前 ) お腹が張り、ガスが溜まる。排便が見られる時もあるが、すっきり出ない。
お腹のマッサージ等を行っても腸の動きが見られない。
食生活が乱れている。
顔に赤みが見られる。冷たい飲み物を好み、良く飲む。本人は気づいていないが、肩こりがある。
施術メニュー) 鍼灸マッサージ、オイルマッサージ
施術内容) 胃熱によるものだと考え、以下の施術を行う。
・鍼灸マッサージでの清熱(熱を取る)施術
・胃の働きを良くする経穴にも刺鍼
・オイルマッサージでの腸運動を行い、腸の蠕動運動を起こさせる
・食生活のアドバイス
施術後) 3回目の施術後から腸の運動が見られるようになり、排便も少し見られるようになった。食生活はまだ乱れることがある為、引き続きアドバイスをしつつ、排便が起こるよう施術していきたい。
お腹のマッサージ等を行っても腸の動きが見られない。
食生活が乱れている。
顔に赤みが見られる。冷たい飲み物を好み、良く飲む。本人は気づいていないが、肩こりがある。
施術メニュー) 鍼灸マッサージ、オイルマッサージ
施術内容) 胃熱によるものだと考え、以下の施術を行う。
・鍼灸マッサージでの清熱(熱を取る)施術
・胃の働きを良くする経穴にも刺鍼
・オイルマッサージでの腸運動を行い、腸の蠕動運動を起こさせる
・食生活のアドバイス
施術後) 3回目の施術後から腸の運動が見られるようになり、排便も少し見られるようになった。食生活はまだ乱れることがある為、引き続きアドバイスをしつつ、排便が起こるよう施術していきたい。
栄養士からのアドバイス
便秘になる方が意識して摂取するさつまいも・りんご等の多くは不溶性食物繊維です。食物繊維を摂取しているのに便秘が解消されない方は、水溶性食物繊維が足りないのかもしれません。水溶性食物繊維の多くは、手軽に摂取できる食べ物もあります。例えば、こんにゃくゼリーや豆乳、普段食べているヨーグルトにきな粉を入れるのも効果的です。
また、白米ではなく、玄米ご飯に変える事で、不溶性食物繊維・水溶性食物繊維の両方を摂取する事ができます。
意識して食べ物を変えるだけでも、便秘が解消するかもしれません。
また、白米ではなく、玄米ご飯に変える事で、不溶性食物繊維・水溶性食物繊維の両方を摂取する事ができます。
意識して食べ物を変えるだけでも、便秘が解消するかもしれません。
まとめ
便秘により、腸の環境が悪くなる事で起こるお身体・お肌の不調は沢山あります。
健康になる為に、鍼灸での改善を行ってみませんか?
健康になる為に、鍼灸での改善を行ってみませんか?