鍼施術を受けにご来院される方の中に、鍼をしたことで身体にどのような変化が起こるかを知りたいという方が多くいらっしゃいます。
ここでは、鍼とは・鍼の効果・美容と身体の鍼の関係・鍼の好転反応の4つに分けて説明します。
鍼の太さ
インフルエンザ予防の注射などに使用される針の太さは0.5㎜、ブルースター治療院で使用している鍼は、0.2㎜以下です。実際、鍼を見られると「細い」というご感想や鍼施術を行っても「痛くない」・「施術中に寝ていた」というご感想を頂戴いたします。
鍼施術を初めて受けられる方は緊張して来院されますが、施術後は「鍼が気持ち良い」・「また受けたい」と仰られます。
鍼施術を初めて受けられる方は緊張して来院されますが、施術後は「鍼が気持ち良い」・「また受けたい」と仰られます。
鍼の作用
鍼を行うことで、どうして身体が楽になるのかと尋ねられることが多いです。
鍼施術が身体にどのような効果を与えているのか。また、どのような目的で施術を行っているのかをご説明いたします。
鍼施術が身体にどのような効果を与えているのか。また、どのような目的で施術を行っているのかをご説明いたします。
軸索反射

痛みが起こる原因の1つとして、「血流の減少」があります。
鍼には血流を良くする効果があります。
また、鍼刺激の効果はアトロピン(副交感神経に切り替える為の伝達物質を受け取る事を遮断する)の投与でなくなる事から、鍼刺激で血流が良くなるのはコリン作動性神経(自律神経への伝達物質を受け取る場所)が関与していることが分かります。
また、支配神経を切断しても影響を受けないが、神経を除くと現れない事から、コリン作動性神経の末端で起こっているものと考えられます。
鍼刺激では、侵害受容器であるポリモーダル受容器(鍼刺激を受け取る受容器)が興奮し、C繊維(刺激が起こった事を伝える通路)を介して脊髄へ連絡します。その後、脳への連絡とは別に分岐したC繊維の終末で軸索反射による血管拡張が起こります。逆行した電位(活動電位が+になる、神経内を電気が走るようになる)が神経終末に達すると、血管拡張物質であるP物質やCGRPなどが放出され、血管拡張が起こります。また、この現象はカプサイシン(血管拡張を抑制する物質)を投与する事により反応がなくなったことが報告されています。
しかし、アトロピン投与では、P物質の効果は影響を受けず、CGRPの効果は消失しました。この為、鍼刺激により、第1次求心性神経終末(CGRPを含む)が刺激されて、軸索反射によりコリン作動性神経の末端からアセチルコリンの放出が増大し、血管を拡張させて血流を増大させ虚血性疼痛の発痛物質を流して痛みを抑えている事が分かります。
※大部分の血管は交感神経の神経終末からノルアドレナリンが放出されα受容体で受け取り、血管収縮を行う(鍼刺激は副交感神経に変える為、血管の収縮作用(交感神経で起こる)が起こらない)。
鍼には血流を良くする効果があります。
また、鍼刺激の効果はアトロピン(副交感神経に切り替える為の伝達物質を受け取る事を遮断する)の投与でなくなる事から、鍼刺激で血流が良くなるのはコリン作動性神経(自律神経への伝達物質を受け取る場所)が関与していることが分かります。
また、支配神経を切断しても影響を受けないが、神経を除くと現れない事から、コリン作動性神経の末端で起こっているものと考えられます。
鍼刺激では、侵害受容器であるポリモーダル受容器(鍼刺激を受け取る受容器)が興奮し、C繊維(刺激が起こった事を伝える通路)を介して脊髄へ連絡します。その後、脳への連絡とは別に分岐したC繊維の終末で軸索反射による血管拡張が起こります。逆行した電位(活動電位が+になる、神経内を電気が走るようになる)が神経終末に達すると、血管拡張物質であるP物質やCGRPなどが放出され、血管拡張が起こります。また、この現象はカプサイシン(血管拡張を抑制する物質)を投与する事により反応がなくなったことが報告されています。
しかし、アトロピン投与では、P物質の効果は影響を受けず、CGRPの効果は消失しました。この為、鍼刺激により、第1次求心性神経終末(CGRPを含む)が刺激されて、軸索反射によりコリン作動性神経の末端からアセチルコリンの放出が増大し、血管を拡張させて血流を増大させ虚血性疼痛の発痛物質を流して痛みを抑えている事が分かります。
※大部分の血管は交感神経の神経終末からノルアドレナリンが放出されα受容体で受け取り、血管収縮を行う(鍼刺激は副交感神経に変える為、血管の収縮作用(交感神経で起こる)が起こらない)。
経絡経穴

人には14の経絡【経穴(ツボ)を線でつないだもの】があります。
この経絡を使い、遠隔治療と呼ばれるものを行います。
例えば、肩こりの患者さんで肩甲骨周りの筋肉を緩める為に、手の太陽小腸経を使います。局所的な鍼灸施術はもちろん、小指にある経穴等を刺激する事で、経絡上の筋肉を緩める事ができます。その為、肩甲骨周辺や肩周りの筋肉も緩められます。
また、一人一人の体質をみて、経穴を選択し体質改善を行う事も出来ます。
お悩みを聞き、その方の病症(体質)がどれに当てはまるのかをみて、経穴を選択します。
例えば、下記のような病症です。
気虚(ききょ) 気滞(きたい) 水滞(すいたい)
□体調を崩しやすい □食欲不振 □むくみやすい
□疲れやすい □眠りが浅い □頭痛がする
□朝の目覚めが悪い □ニキビ・吹き出物が出やすい □身体が重い、だるい
□声が小さい □怒りっぽい □下痢をしやすい
□無気力 □ため息・げっぷが出やすい □汗が出にくい
□肌にハリがない □トイレに行く回数が少ない
瘀血(おけつ) 血虚(けっきょ) 陰虚(いんきょ)
□冷えがある □爪が割れやすい □のぼせ・ほてりがある
□月経時に塊が出やすい □皮膚が乾燥する □寝汗をかく
□凝りやすい □毛が抜けやすい □耳鳴りがする
□皮膚のトラブルがある □貧血 □皮膚が乾燥する
□クマができやすい □血行不良 □便秘がある
この経絡を使い、遠隔治療と呼ばれるものを行います。
例えば、肩こりの患者さんで肩甲骨周りの筋肉を緩める為に、手の太陽小腸経を使います。局所的な鍼灸施術はもちろん、小指にある経穴等を刺激する事で、経絡上の筋肉を緩める事ができます。その為、肩甲骨周辺や肩周りの筋肉も緩められます。
また、一人一人の体質をみて、経穴を選択し体質改善を行う事も出来ます。
お悩みを聞き、その方の病症(体質)がどれに当てはまるのかをみて、経穴を選択します。
例えば、下記のような病症です。
気虚(ききょ) 気滞(きたい) 水滞(すいたい)
□体調を崩しやすい □食欲不振 □むくみやすい
□疲れやすい □眠りが浅い □頭痛がする
□朝の目覚めが悪い □ニキビ・吹き出物が出やすい □身体が重い、だるい
□声が小さい □怒りっぽい □下痢をしやすい
□無気力 □ため息・げっぷが出やすい □汗が出にくい
□肌にハリがない □トイレに行く回数が少ない
瘀血(おけつ) 血虚(けっきょ) 陰虚(いんきょ)
□冷えがある □爪が割れやすい □のぼせ・ほてりがある
□月経時に塊が出やすい □皮膚が乾燥する □寝汗をかく
□凝りやすい □毛が抜けやすい □耳鳴りがする
□皮膚のトラブルがある □貧血 □皮膚が乾燥する
□クマができやすい □血行不良 □便秘がある
鍼鎮痛

鍼による経穴刺激が脊髄に伝わり、脊髄からエンケファリン(内因性モルヒネ用物質)分解阻害薬が放出されます。このまま脳へと指令が出されて、下垂体からβエンドルフィン(内因性オピオイド類の受容体、エンケファリンを受け取る)が活動してドーパミンニューロン終末に作用する事で、ドーパミンの放出(ノルアドレナリンの前駆体)が起こる。その後、視床下部腹内側核で二つに分かれて、巨大神経細胞網様核・同傍核からはノルアドレナリン、延髄大縫線核からはセロトニンが放出され、脊髄後角における痛覚遮断を行っています。
美容にも身体の施術(内面から美しく)
美容には、身体の施術も必要です。
例えば、
・腸内環境からの肌荒れ
・顔のむくみ
・肩こりから生じるたるみ
など、沢山の美容の悩みに繋がります。ここでは、腸内環境(便秘)からの肌荒れのメカニズムについてご説明します。
例えば、
・腸内環境からの肌荒れ
・顔のむくみ
・肩こりから生じるたるみ
など、沢山の美容の悩みに繋がります。ここでは、腸内環境(便秘)からの肌荒れのメカニズムについてご説明します。
腸内環境(便秘)からの肌荒れ

便とは、体内から出る老廃物を排出する為の1つの手段として作られます。しかし、便が排出されず体内に溜まったままになっていると、便が体内で腐り、腐敗物質が作り出されます。そうすると、全身を巡る血液によって、腐敗物質が身体・顔にも運ばれ、肌荒れの原因になります。
その為、肌荒れ(お顔)の施術だけでは原因が解決されず、繰り返し肌荒れが起こってしまいます。
「内面から美しく」とはこの事です。原因となる身体の内側(便秘)へのアプローチをしつつ、お顔への施術も行い、肌荒れの原因となっている老廃物を流します。
ここでは、腸内環境(便秘)からの肌荒れを説明していますが、肩こりから生じるたるみや顔のむくみも体質改善を行い、むくみにくい身体作りを行うなど、その他にも身体が原因で起こっている悩みはたくさんあります。
少しでも理想の美しさに近づけるよう、身体の内側への施術も大切です。
その為、肌荒れ(お顔)の施術だけでは原因が解決されず、繰り返し肌荒れが起こってしまいます。
「内面から美しく」とはこの事です。原因となる身体の内側(便秘)へのアプローチをしつつ、お顔への施術も行い、肌荒れの原因となっている老廃物を流します。
ここでは、腸内環境(便秘)からの肌荒れを説明していますが、肩こりから生じるたるみや顔のむくみも体質改善を行い、むくみにくい身体作りを行うなど、その他にも身体が原因で起こっている悩みはたくさんあります。
少しでも理想の美しさに近づけるよう、身体の内側への施術も大切です。
鍼の好転反応
施術を行う事で、血流が良くなり新陳代謝が高まります。この変化に身体がついてい
けず、倦怠感・発熱・頭痛等の症状が起こります。このような症状を好転反応といいま
す。症状や程度は人それぞれ違いますが悪い反応ではございません。
けず、倦怠感・発熱・頭痛等の症状が起こります。このような症状を好転反応といいま
す。症状や程度は人それぞれ違いますが悪い反応ではございません。
参考文献
医道の日本社
はりきゅう理論
はりきゅう理論